BMWは映画音楽の巨匠と電気自動車のサウンドをデザイン
2019年にBMWより発表された電動コンセプトカーであるヴィジョン M ネクストには作曲家のハンス・ジマー氏と共同で開発した走行サウンドが搭載され、量産車へも搭載予定だという。BMWや自動車業界が今、どのような狙いで彼らはサウンドデザインに力を入れているのだろうか。
付加価値としてのサウンドデザイン
自動車好きが憧れるBMWの6気筒エンジンの力強い音は、機械的に最大の性能を発揮させるためのエンジニアリングの結果の音であった。いつしかそれはブランドのアイデンティティとなった。ドライバーは感情を掻き立てるエンジン音や排気音を車と自分とのつながりの一部として楽しんだが、電気自動車になりエンジン音や排気音がなくなっても引き続いてBMWの音が魅力的であるためにサウンドデザインを重要視している。